・復習って何回すればいいの?
・復習のタイミングがわからない
・何回も復習をしてるのに覚えられない
このように悩んだことはありませんか?
効率の良い勉強法が知りたい!ともよく聞きます。
復習を何回もすればするほど覚えられそうな気がしますよね?
でも復習の回数をただ多くすれば覚えられて成績が上がるわけではありません。
適切な復習の回数とタイミングを身につけることで、効率的な勉強ができて成績も上がりやすくなります。
まずは復習の回数とタイミングについて、下記の基本の型を覚えて慣れましょう。
当日、翌日、1週間後、テスト前または1ヶ月後
その後、覚えるのが得意なのか苦手なのかによって、復習の回数やタイミングをあなたに合わせていくとよいです。
テストで高得点が取れている子たちも、テストの2~3週間前はワークの問題で理解できていない問題が多くある場合もあります。
ただ、高得点が取れている子たちはテスト本番までにワークを何周もして、以前は理解できていなく解けなかった問題をしっかりと復習して、解ける状態にしてテストを受けています。
勉強を頑張っているのに成績が上がっていないのなら、復習の回数やタイミングが原因かもしれません。
このあとのより詳しく説明している復習の基本の型を参考に勉強してみてください。
復習で一番大事なタイミング
まず、復習で一番大事なタイミングは当日と翌日です。
5分で簡単にできる当日の復習の仕方はこちらの記事を参考にしてください。
→復習の重要性と5分で簡単にできる当日の復習の仕方
上記の記事でも説明していますがエビングハウスの忘却曲線によると、覚えたことは1時間後に56%忘れてしまい、1日後には74%忘れてしまいます。
そのため、勉強した内容を忘れないためにも当日と翌日に復習をすることが大事です。
この当日や翌日の復習が後ろにずれればずれるほど、勉強した内容を忘れてしまいます。
勉強した翌日であれば、少し忘れていても復習をすれば短い時間で思い出すことができます。
では当日や翌日に何も復習をせずに、1週間後に復習をしたらどうなると思いますか?
なんとなく勉強したことは覚えているけど何だっけ?とすぐに思い出せないほど忘れてしまっていることが多いと思います。
もちろん覚えている内容もあると思いますが、それは1週間前に勉強したときにすぐに理解できたり正解できた内容のはずです。
1週間前に間違えてしまった問題は、ほとんど忘れてしまっていることが多いと思います。
間違えてしまった問題を、次に解いたときに正解できるようにすることが勉強では大事です。
1週間前に正解できた問題が正解できて、1週間前に間違えた問題をまた間違えていたら何も変わっていません。
このように復習が後ろにずれればずれるほど、すぐに思い出せないほど忘れてしまって、もう一度理解するために最初に勉強したときと同じくらい時間が必要になります。
これでは効率の悪い勉強になってしまいますよね。
復習のタイミングで気をつけること
復習をするときのタイミングで気をつけてほしいことは、復習の間隔があきすぎても短すぎてもダメということです。
当日と翌日の復習はしたけど、その次の復習が2週間後などと間隔があきすぎてしまうとやはり忘れやすくなります。
すっかり忘れたあとに復習すると、初めて勉強したことと同じになってしまいますからもったいないですよね。
また、毎日復習をするなど、復習の間隔が短すぎても効率が悪くなってしまいます。
忘れたころに思い出すことが大事ですので、復習の回数が多くなればなるほど復習の間隔をあけていくとよいです。
復習の回数とタイミングの基本の型
ここまでの復習をするときに気をつけるタイミングをふまえた基本の型がこちらです。
復習1回目:当日
復習2回目:翌日
復習3回目:1週間後
復習4回目:テスト前または1ヶ月後
最初に問題を解いた日を基準に復習のタイミングを決めてください。
例えば、5日に問題を解いた場合は次のような復習のタイミングになります。
復習1回目:5日
復習2回目:6日
復習3回目:12日
復習4回目:翌月の5日(またはテスト前)
復習のタイミングはあくまで目安ですので、復習3回目や4回目は数日前後しても問題ありません。
復習の5回目以降は最後に復習をした日から1ヶ月毎を目安に取り組んでみてください。
今より少ない時間で成果がでる効率の良い勉強法
復習の基本の型はわかったけど、勉強量が増えて大変そうと思いませんでしたか?
新しいことを勉強するたびに復習することが増えていくのは当然です。
ただ 正しい復習のやり方で取り組めば、今までより少ない勉強時間で覚えられます。
結果的に効率の良い勉強になって、成績も上がりやすくなります。
例えば、数学の問題を10問解く場合を考えてみましょう。
10問解いて答え合わせをしてわからなかった問題は解説を読んで理解して、その場で解き直しをするのに1時間かかるとします。
まず当日、翌日の復習をせずに1週間後に復習をしたときを考えてみます。
忘れてしまっていることが多く、1回目と同じくらいの1時間かかってしまうことが多いです。
結果は、1週間で2回解いて合計の勉強時間は2時間です。
次に復習の基本の型通りに取り組んだ場合を考えてみます。
当日の復習は5分、翌日の復習は多めにみても30分もあれば十分でしょう。
1週間後の復習は3回目の復習なのでもっと短い15分ほどで終わると思います。
結果は、1週間で4回解いて合計の勉強時間は1時間50分です。
この例では少しですが勉強時間は減り、問題を解いた回数は2回から4回に増えています。
もし同じ2時間かかったとしても、勉強時間が同じくらいの子が何人かいたとしたら、私の今までの指導経験から言うと復習の回数が多い子の方がテストで高得点をとっていることが多いです。
同じ2時間勉強するとしたら、2回解くよりも4回解いたほうがしっかりと理解できますよね。
正しく復習をすれば、このように効率の良い勉強法であることがわかります。
自分に合った復習の型をつくる
復習をもっと多くできる、忘れやすいので復習をもっと多くしたい!
そんな場合は基本の型を少し改良した下記の回数とタイミングを参考にしてください。
基本の型に復習をさらに1回多くしています。
復習1回目:当日
復習2回目:翌日
復習3回目:3~4日後
復習4回目:1週間後
復習5回目:テスト前または1ヶ月後
この場合も最初に問題を解いた日を基準に復習のタイミングを決めてください。
例えば、5日に問題を解いた場合は次のような復習のタイミングになります。
復習1回目:5日
復習2回目:6日
復習3回目:8日または9日
復習3回目:12日
復習4回目:翌月の5日(またはテスト前)
逆に覚えるのが得意な場合は、復習の間隔をもう少し長くしてもよいと思います。
得意な教科や苦手な教科によっても回数やタイミングを自分に合わせて変えていくとよいです。
これは一人ひとりによって違うので試行錯誤しながら決めていくしかありません。
復習のタイミングを完璧に守りすぎない
ここまで復習の回数とタイミングの基本の型、改良した型をお伝えしてきました。
しかし、この復習のタイミングを完璧に守りすぎようとしないでください。
真面目な子ほどタイミング通りに取り組もうと頑張ってくれますが、そうすると最初はよくても長くは続きません。
タイミング通りに復習することも大変ですが、そもそも復習を続けることが一番難しいからです。
まずは前より少しでも復習に取り組む時間が増えればよい、という軽い気持ちでかまいません。
当日や翌日の復習ができていなかったのなら、まずは当日や翌日の復習をしてほしいと思います。
1週間後の復習ができていなかったのなら、少しでも1週間後の復習をしてみてください。
そのうえで、長く続けられるような自然と復習ができるような仕組みを考えるとよいです。
・その日の勉強を始める前に復習からする
・土日に1週間で勉強したことを復習する時間をつくる
など、自然に取り組めるような習慣を考えてみてください。
まとめ
復習の回数やタイミングはわかったでしょうか?
効率の良い勉強ができそうと思えたなら、まずは基本の型通りに試してみてください。
その後に自分に合わせた復習のタイミングを探していきましょう!
勉強できる時間や生活リズムなど、一人ひとり違います。
無理なく復習を続けられるような習慣ができると言うことなしですね。
そうなれば勉強を頑張っただけ成績も上がりやすくなります。
今回の内容がそのきっかけになればうれしいです。