テストのケアレスミス対策。入試で5点アップ可能な改善方法

ケアレスミスがなければあと5点は点数が上がったのに・・・
テストでケアレスミスが多くて点数が悪かった・・・

返却されたテストを見て同じように思ったことがあるかもしれません。

ただ、その間違いは本当にケアレスミスなのでしょうか?
計算問題を間違えたら、ほとんどケアレスミスによる間違いだと思っている子もいます。

子どもがケアレスミスだと思っている間違いの多くは理解不足、練習不足であることが多いです。

まず、どのような間違いがケアレスミスかをはっきりとさせましょう。
そして自分がどのようなケアレスミスのパターンが多いのかを調べることが大事です。
自分がよくしてしまうケアレスミスのパターンを意識するだけでもケアレスミスが減ることが多いです。

下記を参考に、あなたに合ったケアレスミスをなくすための対策を立てましょう。

 

その間違いは本当にケアレスミスなのか?

解けると思ったけど間違えてしまった問題は全てケアレスミスだと考えてしまう子が多いです。

私は生徒がケアレスミスで間違えたと思っている問題を、どのように考えて解いたのか生徒によく説明してもらいます。
そうすると考え方が間違っていたり、練習不足によるうろ覚えによる間違いが多いことがわかりました。

 

ケアレスミスの基準を高く持つ

ケアレスミスをなくすために自分のケアレスミスの基準を高く持ちましょう。

ケアレスミスの基準が低いと次のような心配があります。
それは、あなたの本当に復習が必要な問題を見逃してしまう危険性です。

例えば、計算問題を間違えてしまい、その原因がケアレスミスだと思った場合を考えます。
次は気をつければ正解できるからと考えて、間違えた本当の原因を確認しなかったらどうなると思いますか?

先ほどお伝えしたように問題の考え方を勘違いしていたとしたら、次に同じような問題が出題されてもまた間違えてしまいます。

このような同じ間違いを繰り返さないために自分ではケアレスミスだと思ったとしても、これは本当にケアレスミスなのだろうか?と考えてみてほしいのです。

解説を参考に問題のどの部分で間違えてしまっているかを確認して、間違えた原因を確認してください。

ケアレスミスではなく、解き方を間違えていたり、練習不足によるうろ覚えが原因だった場合はしっかりと復習をしましょう。
そうすれば次に同じような問題が出題されたときに、確実に正解できて点数が上がりやすくなります。

解き方の間違いや、練習不足による間違いが多かった場合、対策をして解けるようにすれば5教科で5~10点を上げることは簡単です。

本当にケアレスミスの場合もあります。
そのときはこの後お伝えする方法でケアレスミスをなくす対策を立てていきましょう。

 

自分のケアレスミスのパターンを調べる

理解不足や練習不足による間違いではないと確認ができた場合は、どのようなケアレスミスだったのかを考えてみてください。

ケアレスミスと言っても人によっていろいろなパターンがあります。

・計算問題で数字を写し間違えてしまった
・自分で書いた0を6と見間違えてしまった(その逆も同じです)

自分がよくしてしまうケアレスミスのパターンを自覚しないと、何回も同じ間違いをしてしまうことが多いです。

他の人から見れば何でそんなところで間違えるんだろう?と思うようなミスもあります。
でも自分のケアレスミスのパターンに気付かないと同じような間違いがなかなか減りません。

計算問題で間違えたときにケアレスミスなのかどうか判断するときに注意してほしい点があります。

計算で途中式を省略して暗算で間違えてしまうことはケアレスミスではないと私は考えています。
途中式を省略せずに計算して正解できるのであれば、途中式を書かなかったことによる間違いですので練習不足によるミスです。
どこまで途中式を省略せずに計算すれば、自分は正確に正解できるかを判断する練習が足りていないからです。

同じような練習不足による間違いは暗記の問題にもあてはまります。

社会などの用語を答える問題で、わかっていたけど間違えてしまった問題やド忘れしてしまった問題などもケアレスミスではなく練習不足が原因です。

暗記して答える問題については問題を見て即答できるレベルまで繰り返して覚えてください。

また、他にもよくあるケアレスミスのパターンは問題文の読み落としです。

「〜にあてはまらない」選択肢を選びなさい、という問題で「あてはまる」選択肢を選んで間違えてしまう子も多くいます。

「〜にあてはまらない」選択肢を選んだ?と生徒に聞くと正解を選ぶことができる場合も多いです。
焦らずにしっかりと問題文を読んでいれば点数がとれていたのにもったいない失点になってしまいます。

テストのときに今の実力でわからずに間違えてしまうのは仕方ありません。
ただ正解できる実力があるのに間違えてしまうのはもったいないです。

どれだけそのときの実力通りの点数をとることができるかが勝負です。

 

自分のケアレスミスの防ぎ方を考えて試す

自分のケアレスミスのパターンがわかったら次にその対策を立てましょう。

先ほど例に挙げたようなよくあるケアレスミスのパターンは同じような対策になると思います。

自分で書いた0と6を見間違えてしまうことが多いなら、0と6をはっきりと自分で区別できるように書くことが対策案の1つです。

「〜にあてはまらない」選択肢を選びなさいと問題文に書いてあることを見落としてしまうことが多いとします。
その場合、例えば「〜にあてはまらない」の部分に下線を引いて自分で意識をすることを試してみてください。

さらに答えを解答用紙に書いたあとに、下線を引いた「〜にあてはまらない」の部分をもう一度確認すればよりケアレスミスが減ります。

ただお伝えした以外のケアレスミスのパターンもあるはずですので、その場合は自分で対策を考えて試す必要があります。

対策に正解はありません。
試してみて実際にそのパターンのケアレスミスが減ったのであれば、それが正解です。

 

対策をしても同じケアレスミスをしたらどうするか?

対策を考えて実行しても同じケアレスミスをしてしまう場合は次の2つを確認してください。

・本当に考えた対策が実行できているか
・他の対策を考えて試したほうがよいか

「〜にあてはまらない」の部分に下線を引くと対策を立てたのに、下線を引いていなくケアレスミスをしてしまっているかもしれません。

下線を引くと対策を立てたのに、考えた対策が実行できていないことがケアレスミスの原因です。
どうすれば「〜にあてはまらない」の部分に下線を引くのを忘れないかを考えて、対策を実行できるようにする必要があります。

「〜にあてはまらない」の部分に下線を引くことまで対策の時点で考えられていない場合もあるかもしれません。
例えば「〜にあてはまらない」の部分を読んだら意識するという対策を立てていたとします。

しかし、そう意識しても答えの選択肢を選んでいるときに忘れてしまうことも多いですよね?

「〜にあてはまらない」選択肢を選ぶと意識するだけだとケアレスミスが減っていないと思ったら、今度からは「〜にあてはまらない」の部分に下線を引いて解答後もさらにチェックしようなどと対策の改善点を考えてみてください。

最初に考えた対策とは全く別の対策を考えることもありです。

 

自分だけのケアレスミスの対策を完成させる

先ほどもお伝えしたようにケアレスミスの対策は人それぞれです。
最終的にケアレスミスが減っていればOKだと考えてください。

そのために対策を試してケアレスミスが実際に減ったかを確認して、次のどちらかをするだけです。

・減っていればその対策を続ける
・減っていなければ対策を改善する

ケアレスミスの対策は普段の勉強から意識して問題を解いてください。

テストのときだけケアレスミスをしないように気をつけようと思ってもできません。
普段の勉強のときにできていないことは本番のテストでもできないからです。

 

まとめ

繰り返しになりますがケアレスミスでの失点はもったいないです。
普段の勉強から対策をしてケアレスミスによる失点0を目指しましょう。

勉強をして間違えてしまったとき、その間違いはケアレスミスなのか?
それとも理解不足、練習不足なのか?

このように自分で考える習慣をつけましょう。

ケアレスミスをなくすだけで、5教科で5~10点を上げることは十分に可能です。
入試では1点、2点で合否が変わることもあります。

あなたに合ったケアレスミスの対策を立てることで志望校合格に近づきます。
ぜひ今回の内容を参考に取り組んでみてください。