高校受験の過去問はいつから解き始めるとよいか?

・過去問はいつからやればいいの?
・まだ習っていない単元があるけど過去問を解いてもいいの?

高校受験が近づいてくると、このような疑問が浮かんでくると思います。

今すぐ過去問を解いたほうがいいんじゃないか?
そのような気持ちになるのもわかります。

ただ、早く過去問を解き始めたい!と思う一方、次のような不安な気持ちもありませんか?

・受験勉強をもっとしてから過去問を解いたほうがいいんじゃないか?
・今すぐ過去問を解いても点数が悪そう

このように思っているとしたら、過去問を解いた結果としての点数だけを気にしすぎている傾向があります。

過去問を解いて千葉県公立高校入試の出題傾向をつかむこと

そして、結果の点数から今後どのような入試対策をしていけばよいかを決めることが過去問を解く意味になります。

そのため、点数があまりとれなさそうだから過去問をまだ解かないようにしよう、という考えはやめましょう!

それはわかったとしても、まだ学校で習っていない単元もあるから「いつ、どうやって」過去問を解けばいいのか悩んでいる子も多いと思います。

そのような疑問に今回の記事ではお答えしていきます。

まず、国語と英語は早い時期から過去問を解き始めたほうがよいです。

国語は夏あたりから、英語は10月か11月あたりから解き始めてもよいと思います。
細かいことまで考えると習っていない単元も少し出題されているかもしれません。

ただ国語と英語は千葉県公立高校入試の出題傾向を早めに知っておくことで、どのような受験勉強をしていけばよいかが明確になります。

数学や理科、社会は全ての単元を学校で習ってから過去問を解こうとすると早くて冬休みごろから、遅いと年が明けて1月以降になってしまうと思います。
ただ過去問を解く意味を考えると、この3教科は習い終わった単元から大問ごとに解き始めてみてもよいです。

過去問を解いて、千葉県公立高校入試の出題傾向に合った対策をすることで1~2ヶ月で1教科20点近く点数が上がった生徒もいました。

同じように入試までに点数をもっと上げたい!

そう思ってくれたのなら、過去問を「いつ、どうやって」解いていくのか、より詳しく説明している下記を参考に勉強してみてください。

 

過去問は入試直前に解いたほうがよい?

まず私の考えとしては、予習などで3年生までの学習内容がすべて終わっているなら、すぐにでも過去問は解いたほうがよいと思っています。

入試勉強をできるだけ完璧にしてから、入試直前に実力試しのように過去問を解こうと考えていた生徒もいました。

確かにあまり準備ができていないのに過去問を解いて点数が悪かったらショックを受けるかもしれません。
でも点数が悪かったとしても、あまり気にしないでください。

もし千葉県公立高校入試の1週間前に過去問を解いて、目標点に全然足りないとなれば落ち込んでも仕方ありません。
ただ、入試の数ヶ月前なら点数が悪かった原因を把握して対策をすればいいだけです。

過去問を解く理由はここにあります。

 

なぜ過去問を解くのか

高校受験では過去問を解くことが大事と聞いたことがあると思いますが、なぜ過去問を解くことが大事なのでしょうか?

このことが理解できていないと、先ほどお伝えしたように過去問の点数で一喜一憂してしまいます。

過去問を解く理由は大きく2つあると考えています。

1つは千葉県公立高校入試の出題傾向をつかむためです。

千葉県公立高校入試の出題傾向を早めに知っておくことで、これからどのような受験勉強をしていけばよいかが明確になります。

もう1つは、目標点との差を知り、どのような対策をしていくか決めるためです。

ここではまず、5教科の合計点数と各教科の点数の大きな視点から振り返りを始めることが大事です。
得意な教科だけ高得点が取れたとしても、5教科の合計点数で合格目標点を取ることができなければ不合格の可能性が高くなります。

目標点以上が取れている教科よりも、目標点に届いていない教科の勉強時間を増やしていく必要があります。

その後に、1教科ごとに目標点との差を確認して必要な対策を考えていきましょう。

どの単元の問題も全体的に点数が取れていないのなら、全体の勉強量を増やしていく必要があります。
他の単元とくらべて点数が取れていない単元があるなら、その単元を集中的に勉強していくことで点数が上がりやすくなります。

理解はできていたのに間違えてしまっていたのなら、こちらの内容も確認してみてください。
テストのケアレスミス対策。入試で5点アップ可能な改善方法

ケアレスミスをなくすだけで、5教科で5~10点を上げることは十分に可能です。

このように千葉県公立高校入試の出題傾向を知って、教科ごとに出題されやすく自分が苦手な単元の対策を優先的に勉強することで5教科で合格目標点を取りやすくなります。

高校受験での正しい過去問の使い方は、こちらの記事も参考にしてください。
高校受験の過去問の使い方。合格するためにやること

 

早めに過去問を解いたほうがよい教科

入試直前に過去問を解くのではなく、早めに解いたほうがよいと伝えました。

特に国語と英語は早めに過去問を解いたほうがよいです。

千葉県公立高校入試の国語は時間配分が難しい教科です。
国語が得意な子でも時間がギリギリになることもあり、国語が苦手な子にとっては「時間が足りなくて全部解き終わらなかった」ということが多くあります。

そのため時間配分の練習も大事ですが、普段の勉強からこれくらいの分量の問題は何分で解けるようにしておこう、と意識して対策をしていくことが必要です。

この事前の対策が不十分だと、入試本番でも時間が足りなくて解き終わらないことになってしまう可能性が高いです。

次に、英語について説明します。

千葉県公立高校入試の英語は文法問題が少なく長文問題が多いです。

文法の基礎が理解できていないと長文問題が理解しにくいことはもちろんです。
ただ、文法問題の対策が完璧でも長文問題の練習が不十分だと英語全体としての点数が伸び悩むことがあります。

文法問題で間違えてしまう原因は、文法の理解が足りていないことがほとんどです。

それにたいして、長文問題で間違えてしまう原因は、いろいろあります。
文法の理解が不十分で文章の意味がわからなかったり、単語がわからなかったり、長文全体の意味はわかっているのに文章読解としての設問の考え方に慣れていなかったり…

細かく考えれば他にも原因はいろいろ考えられます。

そして、この原因は一人ひとり違います。
自分がなぜ長文問題で間違えてしまうのか原因をはっきりさせて、その対策を考えて勉強する。

対策をしてその間違えが減ったのか、減らないのか、その結果によってその後の勉強の仕方も変わってきます。
こういった地道な積み重ねが点数アップにつながっていきます。

このような千葉県公立高校入試の教科ごとの出題傾向を知って、その後の入試対策の仕方が大きく変わる教科ほど早めに過去問を解いたほうがよいです。

 

教科ごとの過去問を解き始める目安時期

国語と英語は早めに過去問を解いたほうがよいと伝えました。
過去問を解き始める時期は国語は夏あたり、英語は10月か11月あたりからを目安に考えてみてください。

国語は学校によっては古文や漢文などの知識をまだ習い終わっていないこともあるかもしれません。

ただ、説明文や小説文、作文などの大問で時間が足りなくなることがほとんどですので、そこをはっきりさせるために過去問を解くと考えれば、古文や漢文などで多少習っていない問題が出ていても気にしなくてよいです。

英語は3年生の範囲の文法を学校で習い終わるのを待つと、早くて11月か12月あたりだと思います。

でも3年生の最後あたりに勉強する文法単元が完璧に理解できていなくても、過去問のほとんどの長文問題は解くことができます。
早めに出題傾向を知ってその後の勉強で対策をしたほうがいいので、10月か11月あたりから解き始めることを考えましょう。

数学は3年生の単元も多いので、学校で習い終わるのを待つと年が明けて1月以降になってしまうこともあります。
そこまで待っていると遅いので、冬休みから過去問を解き始めたいところです。

理科は学校にもよりますが、冬休み前までに主要な単元は習い終わっていると思います。
終わっていなかったとしても、やはり冬休みからは過去問を解き始めたいところです。

社会は3年生から習い始める公民が全て終わるのは、年が明けて1月以降になってしまうこともあります。
こちらも冬休みからは過去問を解き始めたいです。

数学、理科、社会はギリギリ終わっているか終わっていない単元がある状態のことが多いと思いますが、遅くても冬休みからを目安に過去問を解き始めることを考えてほしいと思います。

次に説明する方法でもっと早い時期から数学、理科、社会の過去問を解き始めることもできますので参考にしてください。

 

習っていない単元がある教科の過去問の解き方

数学、理科、社会など3年生で学習する単元を学校で全て習い終わるのが遅い教科について、早い時期から過去問を解くための方法をお伝えします。

千葉県公立高校入試の数学、理科、社会は大問ごとに1つの単元から出題されていることが多いです。
(大問によってはいろいろな単元から小問が出題されるなど、一部例外はあります。)

そのため、1年生や2年生、3年生の前半などすでに習い終わっている単元が出題されている過去問の大問だけを早い時期から解き始めることができます。

やはり学校で勉強している難しさと入試で出題される問題の難しさは違います。
社会の暗記が必要な知識だとしても、入試だと教科書のこんな細かいところまで覚えないと正解できない問題もあるんだ、と過去問を解くことで気付くことも多いです。

過去問1年分を時間を計って解くことも大事ですが、出題傾向を早めに知ることを第一に考えると、習い終わった単元から早めに解き始めることも考えてみてください。

社会の地理や歴史は夏休み前に終わっている学校も多いので、大問ごとに解けば夏休み中に過去問を解くこともできます。
理科も1年生や2年生、3年生の夏休み前までに終わっている単元は夏休み中に過去問を解くことができます。

そうは言っても、やっぱり大問ごとに解くのではなく全ての大問を時間を計って解きたい。

そう思うなら、過去問の前期・後期の年度の後期の過去問をうまく利用してみてください。

千葉県公立高校入試は令和3年度から前期・後期が1本化されましたが、それ以前の過去問には前期・後期の過去問があります。
前期は試験時間が50分ですが、後期は40分で実施されていました。

そのため後期の過去問を40分で時間を計って解いても、あまり時間配分の練習にはなりません。
そこで、後期の過去問を大問ごとに学校で習い終わった単元から早めに解くことで、入試の難易度や傾向を実感することができます。

前期の過去問は大問ごとに解かずに、50分時間を計って全ての大問を解くことで入試本番を想定した練習ができますので参考にしてみてください。

他にも学校で習い終わるのを待つのではなく、学校よりも先に予習をして終わらせるという発想もあります。

塾に通っている子は自然と予習になっていることが多いです。
塾に通っていない子や塾が予習のペースではない子などは、余裕があれば自分で予習をして3年生の単元を全て終えて早めに過去問を解き始めることも考えてみてください。

 

模試を活用しよう

模試を積極的に受けるのも一つの考え方です。

模試は基本的には学校で習い終わっている単元までが出題範囲にされています。
また千葉県公立高校入試向けの模試であれば、出題傾向に合わせた実践的な練習もできます。

模試にもよりますが少なくとも毎月1回のペースで模試は実施されていることが多いです。

過去問を解くことも大事ですが、過去問で出題された問題がもう一度出題される可能性は低いと思っています。

模試は今までの千葉県公立高校入試で出題された内容を分析して似たような問題を出題しているので、入試本番で同じような問題が出題される可能性があるため模試で練習したほうがよいとも考えられます。

また模試にも過去問があることを知っていますか?

実際に模試を受けたほうが実践的な練習になりますが、今まであまり模試を受けてこなかったという子もいると思います。
千葉県公立高校入試の過去問とあわせて、模試を受けることや模試の過去問も利用してみることを考えてみてください。

 

まとめ

高校受験で過去問をいつから解き始めたらよいか、参考になりましたか?

自分で予習を進めていたり、塾に通っていたりなど、人によって学習状況が違うので解き始める時期の調整は必要だと思いますが、過去問はできるだけ早めに解き始めたほうがよいです。

特に国語や英語など、その後の入試対策が変わってくる教科ほど早めに過去問を解いてみてください。

さらに、模試をもっと活用してみよう!自分で予習を頑張ってみよう!など、より過去問を活用するための取り組みにつながっていくとよいと思います。